3DSとNGP

今年はゲーム業界の転換期となるかもしれない，その可能性がある2大ハードがいよいよ発売&発表です．

まずはニンテンドー3DSが来月発売となります．3DSの最大の特徴は当然その名の通り裸眼立体視3Dです．非常にシンプルな売りではありますが，既存の家電機器もメガネが必要なのでそれが不要というのは中々魅力的でしょう．ただし，発表会などの感想では3Dが眼に疲れるという感想を抱いた人も多いようで私も結果的に3D機能はオフにして遊ぶんじゃないかと思っています．

対してNext Generation Portableこと，次世代PSPのNGPですがこちらも名前の通り次世代に通用するような機能をとにかくこれでもかと言わんばかりに積んでいます．特に目玉と言われているのは3G回線搭載やジャイロセンサーに両面マルチタッチパッド．実はこれ，iPhoneなどのスマートフォンでは大体搭載されている機能だったり．わかりやすく言えばゲーム機能に特化したスマートフォンっぽい端末と言うのもあながち間違いでもないかも．

正直言ってこの2つのハードは全く競合しないな，というのが正直感想．ターゲットも明確に違いますし，やれる事も全く違う．同じという意味ではゲームが遊べるという部分くらいで．特にNGPの方は3DSと違い，もはやゲーム機である必要すら感じません．下手すればスマートフォンと同じような携帯端末の方がライバルに近いかもしれないくらい．

ただ，どちらが売れるかと言われるとわかりません．あえて言うのならどちらも売れるでしょう，間違いなく．個人的にはコンテンツとしての継続力が強そうなNGPの方を応援したいです．3Dは見たらそれっきりというイメージですが，ネットワークデバイスとしての意味合いも強いNGPは買った後も色々と楽しめそうです．ここらへんはiPhoneなどのスマートフォンを使っている人ならわかるはず．

まぁ私のような業界人から言わせてもらえば仕事が増えてお金になればまずはそれでいいというセコい本音．