Boost.勉強会#7 東京に参加してきた

Boost.勉強会#7 東京

冒頭のprogress_display追悼式にはみんな笑った。
各々の発表内容はまとめるほど記憶が残っていないので印象に残っているところだけ。

Boostライブラリ一周の旅 - id:faith_and_brave

最近のBoostにて追加されたライブラリを軽く紹介。


個人的に特に注目したいのが計算幾何ライブラリのBoost.Geometryと新しいラムダ式を提供するBoost.PhoenixC++11のコンテナ相当の機能を提供するBoost.ContainerとC++03でmove semanticsをエミュレーションするBoost.Move。


Boost.GeometryはBoost.FusionやBoost.Graphなどと同じようにコンセプトベースに設計されたライブラリでSTL同様、アルゴリズムとデータ構造を使い分けて使用出来ます。
ゲームなどで使えますが、まだ実用例がないと思われるので1度ちゃんと使ってみたいところです。


Boost.Phoenixは既にあるBoost.Lambdaとは違う手法でラムダ式を提供してくれるようですが、まだ私がまともにBoost.Lambdaすら使っていないのでその違いがよくわかっていません。


Boost.ContainerとBoost.Moveはそれぞれ既に連動しており、Boost.Containerを使用するとそれだけでBoost.Moveの恩恵を受けられるはず。
Boost.MoveはC++11で使用出来るmove semanticsをエミュレーションしてくれる素晴らしいライブラリですが、その中はなかなかの黒魔術が使用されているようです。
詳しいことはそのうちにでも調べてみたいなー。

clangで入門 解析戦略ー - id:fjnl

clangを使用してC++ソースコード解析を行なう話。
普段Vimでclang_completeを使用してC++ソースコード補完をしている私としては非常に興味のある話でした。
ただ、LLVMやclangの中は何度か読んだ事があるのですが、なかなか私の手に負えるようなものではありませんでした。
うーん、ドキュメントがもっとしっかりとしていればやってみる気もするんだけどなー。

Introduction to Boost.B-tree - id:eldesh

B-treeのBoost実装らしいですが、いまひとつ実用性があるのかわかりません。
個人的に質問してみたんですが、通常のsetやmapにはあるアロケータ指定がないのはちょっと致命的。
そして他にも色々と謎が多い。パフォーマンス的にも速いとは言えない?うーん…

中3女子でもわかるconstexpr - id:boleros

間違いなく今回一番濃かった発表。
C++11で新たに使用出来るようになったconstexprをフルに使用した場合どこまで出来るか試してみた、といった感じ。
コンパイル時文字列解析やコンパイルレイトレーシングとか普通に考えたらマジキチですね…
しかしこれを理解出来る人は魔界の人間らしいので、人間界にいる私には到底理解出来ませんでした。
他にもネタ満載の発表で終始笑えるネタもあったりで満足した内容でした。

Boost.忘年会へ

その後は約50名近くで近くのバーに行き、色々飲んだりしながらベラベラと。
ここでしか聞けないような話やソーシャルゲームの裏話など、貴重なお話が沢山聞けました。
Boostスペシャルと名付けられたカクテルが本当に美味しかったです。バーのマスターもイケメンだった。
色々と満足し、二次会のカラオケで色々と別の議論をしてたりするのはお約束。
そのままバスへ乗り無事関西へと帰還しました。


今回も非常に充実していたBoost.勉強会ですが、2月にはまた大阪でもやるようです。
その時は何か発表したいような気がしますが、果たしてどうなるやら…