PPPUC++読み終わった

ストラウストラップのプログラミング入門

ストラウストラップのプログラミング入門

日本語正式名称は「ストラウストラップのプログラミング入門」
原著名は「Programming Principles and Practice Using C++
実はVimテクニックバイブルと同時期に購入していたこの本ですが、なかなかゆっくりと読む時間がなくて全部読み終わるまでに時間がかかりました。

1176ページは伊達じゃないです。こんな本はそうポンポンと読めるもんじゃないです。
だからと言って読む価値がないわけではなくて、むしろこれだけは読んでおけと言わんばかりの内容です。

実際に読むべき読者層

あくまでも個人的な感想です。

  • C++をある程度知っているが本気で勉強をした事がない人
  • 仕事でC++を使っていて恥かしくないコードが書きたい人
  • C++を普段から使っているけど、標準ライブラリとかよくわかっていない人
  • C++使ってないけど、ちょっとC++を本気でやってみたくなった人
  • モダンなプログラミングを実践してみたい人
  • 組込み開発でC++を使っている人
  • たった一冊しか本が買えなくて、どんなプログラミングの本を買うべきか迷っている人

他にも色々とありそうだがこんなところで…

これは入門書?

本書は入門書と呼ばれていますが、プログラミングのプの字も知らないような人が読む本ではなくて、上記にも書いている通りある程度のプログラミング経験者向けではあります。
かと言ってそこまで難しい内容が書いているわけではありません。

あくまでも基本的なアルゴリズムやデータ構造に基づいてC++を用いた場合、どうやって実装すべきか?という現代的な実装方法を示しています。
そしてC言語などと比べた場合、何が悪くて何が良いのかを明確に示してくれます。

なので本当に細かいC++に関しての説明はありません。
が、大事なところはしっかりと説明してくれるので問題ありません。

個人的に面白かったのはゼロからスクラッチでstd::vector風のコンテナを作っていくところ。
標準ライブラリと言えば複雑なものですが、これを読めば少しはそんなイメージが払拭出来るかもしれません。

割りと上級者な人

まぁC++上級者なんてどのレベルから区切ればいいのかわかりませんが、ある程度C++の深いところを知っている人にはそこまで重要な本ではないと思います。
そういう意味では初級中級者向け。

この本を読んでみて「ああ、大体知っているし、普段からそれを実践しているよ」という人は値段相応の価値はないかもしれません。
しかし、基本を抑えておきたいという人にはオススメ出来ると思います。
私もそれが理由で購入した人なので。

結局いい本なのか?

全体的にみて素晴しい本だと思いましたが、ネックなのはやはりその圧倒的なぶ厚さです。
持ち運ぶのはもちろん、家の中で読むのも躊躇う厚さです。
それがネックと感じない人には絶対オススメ出来る内容ではないかと。